岸野監督解任に思う
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さて、開幕から3試合で早くもJ2・横浜FCの岸野靖之監督が解任された(→公式)。HPをチェックしたら後任には山口素弘氏が就くことになったのにはもっと驚いた(→公式)。前身のフリューゲルスからのOBではあるが、正直断ると思っていたので。昨日の試合もコーチが臨時に率いたとはいえヴェルディ相手にスコアレスドローで岡山と並んでJ2最下位。
Jリーグ、特にJ2を見てきたサポからすれば10人いたら9人は「クビ切るのが遅すぎ!」と反応するだろう。かくいうオレもこの意見に賛成だ。もっとも、一歩間違えればコンサがこうなっていたとしても決しておかしくないのであまり偉そうな口は叩けないんだが・・・。状況としては去年の石崎コンサで言えば室蘭の試合後のそれに近い。チームは崩壊寸前でいつ監督解任の声が大きくなってもおかしくなく(実際オフィシャルは荒れたし、オレもあの時はキレた)先が見えないという絶望に近い空気が蔓延していた。「石崎が辞めるまでは試合など観に行かねぇ!」って声もあったし、サポも決して一枚岩とは言い難い空気であったことだろう。石崎監督もあの試合の後は屈辱をグッと胸に秘めていたと昇格後の取材で吐露していたし。
それでもコンサが“甦る”ことができたのは誰もが我慢していたからじゃないかと。
監督交代と言ってもそんなカネはないという半ば諦め混じりの気持ちもあっただろうし、せっかく2年辛抱して積み上げてきたスタイルを簡単に捨て去っていいのかというのもあっただろう。ホイホイ監督を代えればうまく行くというものでもない、むしろリスクが大きすぎると考えたサポもいたと思う。フロントがどう考えていたかというのはなかなか見えてこないんだけど、あくまで個人的な推測では簡単には代えない、少なくとも途中解任はしないという方針ではなかったかとは思う。
サポの心境はともあれ、フロントの補強はかなり頑張っていた。山下を完全で獲得し、キャプテンシーのある河合も獲れた。純平もレンタルから完全移籍に移行とDFライン総取っ替えの中で打てる手は打った。外国人は失敗したけど、それでもチアゴとアンドレジーニョにはさっさと見切りをつけてジオゴを獲ったことを考えると、クラブとしての経験値が増していたからマンガでも滅多にないようなドラマティックなJ1昇格が果たせたんだと思う。13位に終わった10年シーズン終了時には監督交代の声もけっこうあったし交代しても別に問題はない状況であったが、よく踏みとどまれたなあとは思う。もちろん、結果を出した監督と選手の頑張りがあったからこそだし、そこで運を引き寄せることができたからだけど
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去年、横浜FCは18位という失意のシーズンに終わった。しかも、岸野監督がGMも兼任するというリアルサカつくな体制下に於いてとあっては言い訳無用でお引き取り願うのが自然な格好だろう。かつての古巣・鳥栖からごっそり引き抜きを行って鳥栖との試合は因縁マッチとなったが、それまでJ2オリジナル10で唯一J1昇格がなかった鳥栖が悲願のJ1昇格とあっては流石にサポだって堪忍袋の緒が切れるというもの。もっとも、鳥栖もそれまでは上がれそうで上がれないシーズンを続けながら韓国ルートを開拓し、的確なレンタル補強でJ1昇格を果たしたのだからクラブの力は選手の能力だけではないと改めて思わされる。コンサだって11年シーズンのメンツで昇格できると思った人はごく少数だろうしね。
監督の要望とフロントの意向はしばしば対立する。それはサッカークラブに限らないし、プロスポーツクラブならどんなところでもあること。監督が大きく影響力を持つところもあればフロント主導でチーム作りをするところもある。主導権争いでチームがガタつくこともあるけど、お互いにチェック機能を果たしている一面があるとも言える。監督とGMを両方とも兼務するってのはよほどのバランス感覚を持った人か、ものすごく有能な人でもない限り結果を出し続けるのは不可能で、兼務そのものが失敗への道だったとも言えそう。チェック機能が働かないと軌道修正のしようがないし。
チーム編成の主導権は取り戻したけど、監督の後任探しまでには時間もお金もなかったということだろうか?そう感じさせるほどに今の横浜FCは傷んでいて、後遺症に苛まれているように見える。あまりにも岸野スタイルにカスタマイズされすぎていて、立て直すには今年のシーズンを全て費やしてしまうかも知れない。失うものがないといえば聞こえはいいが、JFL降格もありうる現在のJ2ではそう呑気なことも言ってはいられない。だからこそ岸野監督をクビにしたとも言えそうだ。開幕1試合で高木琢也氏(現・ロアッソ熊本監督)にスイッチしてJ1昇格を果たした経験が横浜FCにはあるが、そこまで楽観的な見方をする人は流石にいないはず。対戦相手もアブラっこい相手が続くし。
繰り返すが、コンサだって安穏とはしていられない。フロントが補強を頑張ったとはいっても内実はほとんど三上強化部長個人の能力によるところが大きいし、現状勝ち点1というのは危険水域と思った方がいい。ナビ杯もサブ組がレギュラーを突き上げるまでには至らなかった。オレとしては途中解任は余程のことがない限りはしてはならないと思っているが、去年の福岡のように結果が出ない時に決断ができるかどうか、思い切った手を打てるかは未知数(それでも今シーズンは基本的には石崎監督に任せるべきというのがオレの考えではある)。
J1では飛び抜けてカネのないコンサだからサポが覚悟を決めて支えられるか?というのが大きく影響すると思うが、Jでも随一の我慢強さを持つサポだからそこんとこはあんまり心配してなかったりする。つーか、そもそも高望みをしたくてもできないんだから仕方ない。その意味ではガンバのセホーン監督はかなり危ないぞ。公式戦で引き分けすらない負け続きではヘタすると今週末にも・・・。まあ、こうしたお金持ちが迷走してくれないとこちとら貧乏所帯は生き残れないんだからガンバに限らず神戸も桜もどんどん迷走していただきたい
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